歴男・歴女の貴人の方々には、基本事項の一つや知れませんが・・・

大門を見上げるだけで感嘆してしまう人間には、世紀の大発見に等しい宝ともなり得るのです。

「鉛が足りない時はね、瓦屋根を外して砲弾を造っていたんだから。」

まだ電気など無い、古えの頃【秘密を持つ瓦屋根】だけが、ぼんやりと、漆黒の夜空に薄白く浮き上がっていたと。

その瓦屋根が外される度に、ご家老ご家来達は、溜息を吐いたとか。

その御心は「我が城の礎が、また一つ・・」とありますが、人の心は何時の世も「太平・和合」を願っていたのではないか？とも懸念されるのです。

あの頃に比べたら、現代は、胸の内を明かすことが許される時代になりました。

人の御心の弦線を美しく奏でる言葉を選ぶ。先人が現代の私達に託した「願い」の一つだと感じるこの頃でございます。

写真提供：石川県観光連盟