1. 首頁
  2. 最新訊息
  3. 花筏候ふ
ブログ
花筏候ふ
2025/04/10
もしや改めての御案内になりますが、兼六園のお花見の無料開放寄観が8日から13日(日)まで延期でございます。

桜は散り、牡丹は崩れて菊は舞う。花は散り際が最も美しいとは言うけれど、今年の金沢の桜は幾度の雨に降られても未だに逞しく咲き誇っており...。
「今年は寒いですからね。花も鍛えられると強くなるんです。」と。では「その場合の見所はいつ頃でしょう?」「全部ですよ。散る時が美しいのでは無く、散る最期まで美しいのです。人間も花も。」そう優しく諭すのは某老舗の御当主で、かれは葉桜に最も情緒を感じるという。「新たに生まれいでし若葉が、去り行く花に手を添える姿が美しい」と。

花が有終の美を飾る様子を例える言葉は「こぼれる、吹雪く」等と幾多もあり、まるで艶やかに舞う芸者さんを連想させる。生きとし生けるモノは総てが美しく人生も始まった瞬間から最期までが花道。幾多の時を超えて咲き続ける花々が有る限り、今日も数多の花筏が通り過ぎる。